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三橋庭園はみだしブログ

日本の庭

造園の種類 生垣・低垣・中垣・二段垣

見た目の落ち着きと美しさは、生垣に勝るものはありません。また、ブロック塀や石の塀に比較して危険が少ないことです。とくに道路より高い場所では生垣のほうが安全です。生垣の樹種によって新緑、花、紅葉と季節を楽しむことができます。同じ植木を使った混ぜ垣にするのもよいでしょう。年間を通して、いつも美しく保っていくために消毒と剪定を怠らないようにします。
生垣用の植木は種類も多いので、場所に応じ、植木の特性を活かして使い分けることが必要です。

低垣

庭と通路の境を仕切る低垣で彩りを考えた創造的演出を
低垣は、庭のなかの区切りや通路と庭の境を仕切るために設けられます。公園などでの低垣の使い方は「仕切り」という本来の役割を離れた造園的効果をもって計画され、樹木を素材として、自由自在に曲線や直線の造形をつくり出しています。このように花や色彩の効果も考慮した生垣は創造作品ともいえるでしょう。使用する素材としては丈の低い樹木、刈り込んで形を整える樹木があります。基本的には一種類を数多く使ったほうがボリュームが出てよいようです。花をつける樹木は彩りを考えて配列するとおもしろいでしょう。

 

オカメザサの低い刈込み。アプローチと庭との区切りに使って、庭へのつながりを期待させる。
庭の内部の仕切りにアラカシを使う。区切ることによって、逆に広さを表現することできる。
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中垣

常緑樹ベルトでおおらかな趣ある外周空間をつくってみたい
中垣は、低垣とともに一般的な生垣です。敷地の外周に設けられ、塀の役目をし、目隠しを目的とします。高さは2m前後がふつうで、使う植木の条件としては常緑樹で、葉が大きく密であり、強い剪定にもたえられることです。そして病害虫に強いことです。塀などを設けるときは、生垣と併用すると、趣のある囲いをつくることができます。中垣用の代表的な樹種としては、サワラ、イヌツゲ、モクセイ、サザンカ、カイズカイブキ、ウバメガシ、イヌマキ、カナメモチ、ヒイラギなどがあります。

 

京都、狐篷庵、忘筌の席にシラカシの仕切り垣。露結の手水鉢、寄せ灯籠のスクリーンとなっている。 門、石垣などとたいへんに調和のとれたウバメガシの中垣。品のよい雰囲気をもつ仕上がりになっている。
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高垣

高垣は視界の大部分を占めるだけにデリケートな配慮が必要
高垣のおもな目的に防風、目隠しがあり、生垣の高さは4mから6mのものとなります。つくり方は、初めから大きく育った樹木を用いるばあいと、竹垣を目的の高さまでつくり、それに樹木を添えていくふたつの方法があります。しかし、目隠しとして設けるなら、樹木や高さを十分に配慮する必要があります。高垣は、自然条件に密接してますので、その土地にあった樹木を選ぶことです。高垣に適した木は、シラカシ、アラカシ、イヌマキ、イチイ、クスノキ、ヒノキ、サンゴジュ、ネズミモチ、クロマツなどです。

 

貝塚イブキの生垣。石積みの技術に感心できない点がある。
オウゴンシノブヒバ。敷地が高いので塀の上に低くしつらえ、圧迫感のないように配慮している。
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二段垣

生垣を二段にして奥行きを表現 花の咲く潅木低垣で足元を隠す
二段垣は、1種類以上の植木を使い、高めの生垣と低い生垣を組み合わせたものです。これは、道路と敷地との高低差がある、高い生垣の下枝が少ない、目隠しの効果が得られない、などのときに足元を隠す目的で低い生垣をしつらえ二段垣とするのです。低垣に使われる樹木は、サツキ、ツツジ、アベリア、イヌツゲ、ヒイラギナンテン、ハクチョウゲなど花の咲く潅木類。また、オカメザサ、コクマザサなどもおもしろく、ドウダンツツジ、レンギョウなど、常緑でなければということはありません。

 

塀を二段にして花壇を設けた。直接、塀を高くすると、味もそっけもないがスペイン瓦がアクセントとなっていておもしろい。 木曽石の土留め、サツキ、ツゲの構成。ツゲは刈込みがきくので、枝葉を伸ばして、剪定を続ければ、立派な生垣になる。 刈込みの美しさが生垣全体を引き立たせている。ハナズオウ、ドウダンツツジが色を添えている。
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石積みと生垣

石ぎわに低木を植えた二段垣で 安全と奥行きのある空間をつくる
敷地と道路との高低差があるばあいには土留めが必要となります。そのとき、自然石の乱積み、野面積み、崩れ積みなどを用いるとよいでしょう。また、ロックガーデン風のあしらいは洋風の建物には最適です。石積みの上にはブロックやコンクリートで塀をつくるよりも、安全性の面から生垣をつくることをすすめます。このとき、石のきわには低木を植えて二段垣にしたほうが、植木の下端がカバーされれ目隠しの役割をはたします。また、石の間には下草や草花を植えてみるのもおもしろいでしょう。

 

石と草花の組み合わせは意外な効果を生み出す。遊びの心をたいせつにして、自分独自の庭をつくりたい。 錆石の雑割りをていねいに積んで、美しい石垣をつくり上げた。姿のよい塀との間の植栽が柔らかな雰囲気をつくっている。
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一級造園技能士。日本庭園協会理事、日本庭園研究会理事、日本造園学会会員
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