三橋庭園設計事務所
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三橋庭園はみだしブログ

日本の庭

造園の種類 玄関アプローチ

アプローチアプローチの設計も建物しだいです。アプローチに限らず、門、塀も含めての外構、エクステリアの計画になります。そのなかでもアプローチはとくにそのつくり方、処理の仕方、演出の方法に造園的な部分の多い空間であるといえます。
またアプローチは住む人のセンスを表現するのに格好の舞台です。訪れる人の第一印象を決定するものだけに、きめ細かい配慮が必要となります。

石敷き、石張りのアプローチ

門に立ったとき、すんなりと目に入るような石のデザインに気を配る
アプローチの石張りに使われる主な素材は、丹波石、御影石、鉄平石、大谷石、玉石、玄昌石、などの自然石です。石はその地方によって手に入りやすいものを使うのが普通です。歩きやすさもたいせつですが、門内に立ったときに目に入りやすいようにデザインに気を配ってつくります。石の選択や扱い方は、デザインする場所によってすべらないように、つまづかないように配慮しながら使い分けます。たとえば、目地は深目地のほうが味があるのですが、ハイヒールなどがひっかかるようでは困ります。渋いだけではなく、モダンさを取り入れた洒落た味、品格なども感じられるように表現したいものです。

 

御影石と丹波石の組み合わせ。軒内のスッキリした景色で来客を楽しませんながら玄関まで導く。
丹波石の乱張り大、中、小の配置がおもしろい。落ち着いた静かなたたずまいを見せている。
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御影石の縁どりをした石敷きは、格調の高さを表す。折り目正しい重厚さを感じる。 丹波石と御影背板。灯篭の竿を入れたりする遊びがおもしろい。方向性のある配列が巧妙。
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黒御影石のバーナー仕上げ。ちょっとした線の遊びが作者のゆとりを感じさせる。 切石の凹凸をつけた扱いがアクセント。その間に雑栗石を埋め込んだ対比がおもしろい。 ゴロ太石を敷き詰めた玄関前。ていねいな仕事が往時の繁栄と文化、歴史を物語っている。
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飛び石のアプローチ

造作を感じさせない石の配置で、山道のような風情を演出する
アプローチの仕上げで多く見られるのは、石敷きと石張りです。庭の形式に「真、行、草」とあるように、アプローチの形式にも同じように「真、行、草」があります。御影の切石に代表されるような石敷きは「真」に入り、切石と他の張り石や洗い出しの仕上げなどとの組み合わせは「行」に、そして飛び石は「草」に入ります。アプローチにはある程度の格式が必要ですから、本来なら、くだけた飛び石ではなく、石敷きや石張りのほうが望ましいのです。また、機能の面から見ても、小さな石を並べるよりは大判の石を使用して歩きやすさを第一に考えたほうがよいでしょう。

 

飛石とゴロ太の組み合わせ。飛石は歩かせる目的と同時に配置の意匠を強調している。
根府川石を飛石の延長という感覚で敷き込む。目地は詰めず、ダイナミックを求めた例。
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洗い出しのアプローチ

石の散らし方や全体の調子でアクセントをつけて個性を表現してみる
「洗い出し」というのは、砂利にモルタルを混ぜて塗ったあと、その表面を水で洗い流して砂利を出すという方法です。単なるモルタルの仕上げより使った砂利の味が出て美しく仕上がります。この方法は日本独自のものと思っている人が多いのですが、むしろ実際は外国で使われている化粧方法なのです。外国ではモルタルだけで仕上げる例はまず見られません。使う骨材は大磯砂利、錆砂利、深草などが代表的ですが、使う場所に応じて砂利を選び、仕上がりの効果を狙います。また、石張りより工事費が安く上がるという長所もあります。

 

御影石で歩くメインを決めた後に大磯の洗い出しをあしらう。彩りがおもしろい。 丹波石と御影背板。灯篭の竿を入れたりする遊びがおもしろい。方向性のある配列が巧妙。
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和風の階段

歩きやすさを第一に考え、材料の味わいで視覚的効果をねらう
階段は日常生活のなかでとてもたいせつな部分です。それだけに、階段をいかに機能的に美しくつくり上げるかに細心の注意を払います。道路から玄関までの高さがあるばあいは、1日に何度も上がり下がりするわけですから、歩きやすく、危険のない高さと幅を確保しなくてはなりません。階段をつくるのに十分な広さと奥行きがあればよいのですが、現実にはこの「歩きやすさ」が忘れられがちで、かなり無理をする設計例が多いようです。また、和風のばあいには階段もアプローチを形成する大事な要素ですから、建物を引き立てるようなデザインもあわせて考えることが必要です。

 

鞍馬石など数種の石をうまく調和させて構成している。深目地が素材のよさを強調する。
山石の乱積みで短いながら山路を歩くような効果をねらう。門は省略して開放的に。
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一級造園技能士。日本庭園協会理事、日本庭園研究会理事、日本造園学会会員
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